まとめ:エラスムスや交換留学で使うeSIMなら、到着国に着いた瞬間からモバイルデータが使えます。高額なローミングや、アパートや大学のWi-Fi探しに頼る必要はありません。オンラインで数分でインストールでき、デュアルSIMで日本の番号もそのまま使えます。従来のキャリアが学期中に請求するローミング料金のほんの一部の費用で済みます。
eSIMとは?エラスムス留学に必要な理由
空港に到着し、ターミナルを出たらすぐに必要なものが3つあります:宿泊先までの地図、大学のWhatsAppグループ、そして無事に着いたことを家族に知らせるWi-Fiです。データ通信がないと、留学初日はカフェや駅で必死にWi-Fiを探すことになります。出発前にeSIMをアクティベートしておけば、そんな問題は起こりません。
eSIMとは、物理的なSIMカードを挿入する代わりに、ソフトウェアでインストールするデジタルSIMカードです。お店に行ったり空港で並んだりする必要はなく、スマートフォンでQRコードをスキャンすれば、数分で渡航先のデータ通信が使えるようになります。最近のスマートフォンのほとんど(iPhone XS以降、Samsungの中級機以上、Google Pixel、Xiaomiなど)に対応しているので、留学先の都市への航空券を予約する前に互換性を確認しておきましょう。
留学生にとって、通信環境は贅沢品ではなく、必須のツールです。授業登録、チューターとの連絡、初日の滞在先探し、そして新しい環境に慣れる間の家族との連絡に欠かせません。一番必要な時に接続が切れてしまうと、それだけでストレスが増えてしまいます。留学はもともと一度に多くのことに適応しなければならない経験ですから、余計な負担は避けたいものです。
従来のローミングとeSIMの費用比較
多くの留学生が日本のキャリアのローミングを有効にする代わりにeSIMを選ぶ本当の理由、それは価格です。EU圏外でのローミングは、数日で請求額が跳ね上がる可能性があります。EU圏内では「ローム・ライク・アット・ホーム」という規制により国内料金が適用されますが、この保護にも制限や注意点があるため、制限なくカバーされていると思い込む前に確認しておくことが大切です。
以下の表は、留学中の主な接続オプションを定性的に比較したものです。各オペレーター、渡航先、料金プランによって異なり、ローミング料金は予告なく変更される可能性があるため、正確な価格は記載していません。旅行前に必ずご自身のキャリアの最新の利用条件をご確認ください。
| オプション | おおよその費用 | 主なメリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 日本のキャリアのローミング(EU圏外) | 携帯の電源を入れているだけで1日数百円〜数千円になることも | 設定不要、そのままの番号が使える | 月末に高額な請求が来る現実的なリスク |
| EU圏内ローミング(ローム・ライク・アット・ホーム) | 契約に応じたデータ上限まで料金に含まれる | 何もする必要がない | 含まれるデータ量では学期全体をまかなうには不十分な場合が多い |
| 渡航先での物理SIMカード購入 | 中程度、国によって変動 | 現地料金、現地番号が付与される場合も | 書類が必要、店頭での手続きが必要、その間は日本の番号が使えない |
| 国際データeSIM(PuraSIMなど) | データ量と期間に応じた手頃な価格 | 日本出発前にインストール可能、現地での手続き不要 | データ専用:通話やSMSには日本の回線が必要 |
| データeSIM + 日本のSIM(デュアルSIM) | 両方の費用の合計だが、通常ローミングよりはるかに安い | 両方の良いとこ取り:安い現地データと常に使える日本の番号 | デュアルSIM対応端末が必要(物理SIM + eSIM) |
実際の結論はシンプルです。留学が半年や1年続くなら、日割りのローミングを支払うよりも、事前に接続手段を計画した方がほぼ確実に安くなります。また、渡航先で日本のキャリアが無料ローミングを提供していない場合(例えば、韓国や日本とローミング協定のない国への交換留学の場合)、eSIMは高額になり得るローミングに代わる現実的な選択肢となります。
スマホの設定方法:デュアルSIMが鍵です
留学前に学生の方から最もよくいただく質問は、「eSIMを有効にしたら、日本の番号は使えなくなりますか?」というものです。答えは「いいえ」です。最近のスマートフォンのほとんどは、2つの回線を同時に使えます。物理的な日本のSIMカードはそのままスロットに挿して、通話やSMSは今まで通りの番号で受信し、eSIMで現地のデータ通信を利用できます。
インストール手順はどの端末でもほぼ同じで、特別な知識は必要ありません。
- 出国前にeSIMを購入しましょう。自宅の安定したWi-Fi環境で手続きを済ませてください。空港のWi-Fiや、まだ使えないデータ通信に頼る必要がなくなります。
- メールで届くQRコードをスキャンしてプロファイルをインストールします。端末の指示に従ってください(iPhone、Androidともに「モバイルデータ通信」の設定から行えます)。
- 現地に到着するまではeSIMをオフのままにしておきます。事前に試したい場合を除きます。
- データ通信と通話に使う回線を端末の設定で分けます。データはeSIM、通話とSMSは日本のSIMカードを使うように設定してください。
- 到着後、一度機内モードをオンにしてからオフにします。そうすることで、端末がeSIM経由で現地のネットワークを強制的に探しに行きます。
初めてeSIMをインストールされる方で、画面付きの詳しい手順をご覧になりたい方は、eSIMのインストール方法のガイドをご参照ください。iPhoneとAndroidの違いもカバーしています。また、ご自身のケースでeSIMと従来のローミングのどちらが良いか迷われているなら、eSIMとローミングの比較もお読みになることをおすすめします。渡航先や滞在期間によって最適な選択肢は異なります。
eSIMのアクティベート時期と月々の必要データ量
よくある失敗は、出発直前になって現地の空港でeSIMをアクティベートしようとすることです。荷物を抱え、信頼できるWi-Fiもない状態ではトラブルの元です。理想的には、数日前に購入してプロファイルをインストールしておき、現地に着くまでは有効にしないことです。そうすれば、インストールで何か疑問が生じても、自宅で落ち着いて解決できます。
データ消費量について、万人に当てはまる数字はありませんが、ご自身の利用パターンからおおよその目安を立てることは可能です。
| 利用パターン | 主なアクティビティ | 月間の目安データ量 |
|---|---|---|
| ライトユーザー | 地図、WhatsApp、メール、時々のウェブ検索 | 5~10 GB |
| ミドルユーザー | SNSの利用、音楽やポッドキャストのストリーミング、時々のビデオ通話 | 15~25 GB |
| ヘビーユーザー | ドラマや動画のストリーミング、オンライン授業、頻繁なコンテンツのアップロード | 30 GB以上 |
ほとんど語られないコツをお伝えします。多くの学生寮やアパートにはWi-Fiがあり、データ消費の大きい作業(ダウンロード、自宅での動画視聴、長時間のビデオ通話)はそちらで行えます。つまり、eSIMは外出先やキャンパス外での利用だけをカバーすればよく、必要以上に大容量のプランを選ぶ必要はありません。これにより、データ不足を心配せずにプランを抑えられます。さらに、街中でのデータ消費を最大限に節約したい方は、eSIMでデータを節約するコツのガイドをご覧ください。長期の学期中に効果を発揮するちょっとした設定です。
EU圏内のエラスムスとEU圏外の交換留学の違い
エラスムス留学といっても、通信環境は一律ではありません。ここで多くの学生が思わぬ落とし穴にはまります。
留学先がEU圏内の場合(フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ポーランド、ポルトガルなど)、日本のキャリアによっては、ご契約のプランに応じたデータ容量の範囲内で無料ローミングが利用できる場合があります。これは良いベースラインですが、学期全体のヘビーな利用をまかなえることは稀です。上限を超えると、キャリアは割高な料金で追加データを請求することがあります。最も現実的な方法は、無料ローミングを補助的に使い、試験期間中のオンライン授業や引っ越し直後など、データ消費が急増するタイミングでデータ用eSIMを併用することです。
留学先がEU圏外の場合 — Brexit後のイギリス、欧州経済領域外の北欧諸国、あるいは大学が交換留学協定を結んでいるオーストラリアやニュージーランドなど — 欧州のローミング規制は適用されません。この場合、現地用のeSIMは選択肢の一つではなく、法外なローミング料金を避けるための、文字通り賢明な方法となります。
従来のローミングとeSIMによるデータローミングの違いを理解しておくことも大切です。詳しくはデータローミングとはの解説をご覧ください。
留学生ならインストールしておきたいアプリ
通信環境が整ったら、次は到着初日からしっかり活用することです。留学の生活をぐっと楽にしてくれるアプリをご紹介します。
- Googleマップ(オフラインマップをダウンロード): データ通信量を節約でき、移動中に圏外になっても安心です。
- Splitwise または類似アプリ: シェアハウスの費用、週末の旅行、留学生グループでの外出時の割り勘に欠かせません。
- 海外手数料無料の銀行アプリ: 現地通貨での買い物や現金引き出しのたびに損をするのを防ぎます。
- Duolingo または類似アプリ: 公共交通機関での移動時間を活用して、現地の言葉を練習しましょう。
- WhatsApp または Telegram: 家族との連絡や、現地での留学生活のコミュニケーションに欠かせないツールです。
- カメラ翻訳アプリ: 到着後数週間は、メニューや看板、書類手続きに大活躍します。
留学中に週末を利用して他の国へ旅行するのは、留学生の間ではよくあることです。そんな時は、その旅行のための通信手段も事前に計画しておきましょう。例えば、ヨーロッパへの短期旅行と同じように、今のeSIMプランが複数国に対応しているか、それともその旅行専用に新しいプランをアクティベートする必要があるかを確認してください。
留学のeSIMで、ほとんど語られないこと
当たり前のこと以外にも、実際に留学を経験した人にしかわからない細かなポイントがあります。知っておいて損はない情報をまとめました。
- 学期分すべてを一度に買う必要はありません。 多くの人は最初の数週間は短期プランで始め、実際のデータ使用量(たいてい思っているより少ないものです)がわかってから、次のプランを増減します。
- 大学のWi-Fiは、学部が保証するほど常に安定しているとは限りません。 ピーク時には回線が混雑したり、認証情報の有効化に数日かかることもあります。自分専用のデータ通信があれば、そうしたネットワークに依存せずに済みます。
- QRコードまたはインストールプロファイルは、スマホのスクリーンショットだけでなく、別途メールにも保存しておきましょう。 留学中にスマホをリセットする必要が生じた時に役立ちます。
- プランを予約する前に、お使いのスマホの互換性を確認しましょう。 すべての機種がeSIMに対応しているわけではありません。また、一部のキャリアではデフォルトでロックがかかっている場合があります。
- シェアハウスでも、全員が同じ解決策を使うとは限りません。 勉強、リモートワーク、家族とのビデオ通話の頻度など、人によって必要なものは異なります。
- 接続のプライバシーにも気を配りましょう。 特に、カフェや図書館などの公共Wi-Fiから大学のポータルサイトにアクセスする場合は注意が必要です。eSIMとVPNを組み合わせることで、多くの人が見落としがちな安心感が得られます。詳しくはeSIMとVPN:併用方法をご覧ください。
留学におすすめの組み合わせ
大多数の留学生にとって、最適なのはデュアルSIM構成です。通話とSMSには日本の回線をそのまま使い、データ通信には数ヶ月の長期利用に適した低価格なeSIMを利用します。これなら、予想外の高額請求を避けられ、留学中も電話番号を変える必要がなく、到着してすぐに、行列や書類手続きなしで通信を開始できます。留学先がヨーロッパの場合は、まさに長期滞在向けに設計されたヨーロッパ用eSIMプランをご検討ください。また、学期の合間に日本に一時帰国し、ローミングに頼らずに通信を続けたい場合には、日本用eSIMもご用意しています。
PuraSIMはいつも同じことをお伝えしています。インターネットにつながった状態で現地に到着し、ローミングもストレスもなし。留学中は、到着して最初の数日間は心配事がたくさんあるものです。その安心感は、想像以上に大きな価値があります。
よくある質問:エラスムス留学のeSIMについて
エラスムス中も日本の電話番号は使えますか?
はい。デュアルSIM対応のスマートフォン(物理SIMに日本の回線+eSIMにデータ通信)をお使いなら、通話やSMSは従来の番号をそのまま使いながら、eSIMが渡航先のモバイルデータ通信を担当します。電話番号を失うことは一切ありません。
エラスムス滞在中、月に必要なデータ量はどのくらいですか?
ご利用状況によりますが、目安としては、ライトユーザー(地図、メッセージ、メール程度)なら5~10GB、SNSやたまの動画視聴をよくする方なら15~25GB、自宅のWi-Fi以外で頻繁にストリーミング動画を見る方なら30GB以上です。滞在先の寮やアパートにはWi-Fiがあることが多いので、eSIMは主に外出中の通信をカバーします。
eSIMは大学のキャンパス内でも使えますか?
はい、現地通信事業者のカバーエリア内であれば、キャンパスを含めどこでも使用可能です。多くの大学では建物内に独自のWi-Fiを提供していますが、eSIMがあれば通学中や共用スペース、大学Wi-Fiのない場所でも安心して接続できます。
データ通信用のeSIMで通話はできますか?
PuraSIMのようなデータ専用eSIMはインターネット接続向けに設計されており、従来の通話やSMSには対応していません。日本に追加料金なしで連絡するには、eSIMのデータ通信を利用してWhatsApp、FaceTime、Google Meetなどのアプリをご利用ください。通常の通話やSMSが必要な場合は、スマートフォンのもう一方のスロットで日本の回線をアクティブにしておいてください。
エラスムス中に旅行をする場合、国ごとに別のeSIMが必要ですか?
必ずしも必要ではありません。同じ地域内を移動するのであれば、地域対応のデータプラン1つで複数の国をカバーできるeSIMがあり、エラスムスならではの週末旅行がぐっと簡単になります。その地域を外れて対象外の国に行く場合は、その国専用のプランを新たにアクティベートする必要があります。
スマートフォンがeSIMに対応していない場合はどうすればいいですか?
お使いの端末がeSIMに対応していない場合の選択肢は、現地で物理SIMを入手することです。ただし、手続きに店舗へ行く必要があり、通常はその間、日本の電話番号を一時的に使えなくなります。渡航前に、スマートフォンの設定メニューかメーカーのWebサイトで、お使いの機種がeSIMに対応しているかご確認ください。最近のミッドレンジからハイエンドのスマートフォンのほとんどが対応しています。
授業登録や大学との連絡など、重要な場面でeSIMは信頼できますか?
はい。渡航先で認知されている現地のモバイルネットワークを利用するプロバイダーを選べば、通常の物理SIMと同様に信頼できます。eSIMは実験的な技術ではありません。従来のSIMと同じ種類の接続を、物理的なカードではなくデジタルでインストールする仕組みです。







